「部屋の隠れた汚れを見つけたい」「UVレジンを硬化させたい」「もしかして、魚にアニサキスがいるか確認できる？」など、様々な目的で注目されるブラックライト。手軽に試してみたいと考えたとき、真っ先に思い浮かぶのが100円ショップのダイソーかもしれません。
「ダイソーにブラックライトは売ってるの？」
「もし売ってなかったら、他にはどこで買える？」
「100均のブラックライトでもちゃんと使えるの？」
「アニサキスが見えるって本当？」
この記事では、そんなブラックライトに関する疑問を解消します。2025年現在のダイソーでの取り扱い状況から、他の購入場所、選び方のポイント、そして気になるアニサキスの発見についてまで、最新情報を詳しく解説していきます。ブラックライトの世界を探求し、あなたの目的に合った最適な一本を見つけるお手伝いができれば幸いです。
ブラックライトとは？基本的な仕組みと用途
まず、ブラックライトがどのようなものなのか、基本的な仕組みと主な用途について理解しておきましょう。
紫外線を照射するライト
ブラックライトは、私たちの目には見えにくい「紫外線（UV-A波、長波長紫外線と呼ばれることが多い）」を主に放射するライトのことです。可視光線（目に見える光）をカットするフィルターが付いているため、点灯させても明るい光というよりは、ぼんやりとした紫色の光に見えるのが特徴です。
このブラックライトから照射された紫外線が、特定の物質に当たると、その物質がエネルギーを吸収し、可視光線として光を発する「蛍光現象」が起こります。つまり、ブラックライト自体が光るのではなく、特定の物質を光らせるための道具なのです。
様々な用途：汚れ発見から鑑定、演出まで
ブラックライトが特定の物質を光らせる性質を利用して、様々な分野で活用されています。
- 掃除・衛生確認:
- ホコリや繊維: カーペットや家具の隙間にあるホコリやペットの毛などが白く光って見えることがあります。
- 尿の痕跡: ペットのおしっこや、トイレ周りの尿の飛び散り跡などが蛍光を発するため、掃除の見落としチェックに役立ちます。（※血液や体液の種類によっては光らない、あるいは見えにくい場合もあります）
- カビ: 一部のカビは蛍光を発することがあり、壁や水回りなどのカビチェックに利用されることがあります。
- UVレジン・ジェルネイルの硬化:
- 特定の波長の紫外線を照射することで、UVレジン液やUV対応のジェルネイルを硬化させることができます。ハンドメイドやセルフネイルを楽しむ人に利用されています。（※レジンやジェルの種類によって推奨される波長が異なります）
- 鑑定・真贋判定:
- 紙幣・商品券: 偽造防止のために施された特殊なインクや繊維がブラックライトで発光します。
- クレジットカード: クレジットカードの券面に施された偽造防止マーク（例：鳩のマーク）が光ります。
- パスポート・運転免許証: 同様に、偽造防止の特殊印刷が発光します。
- 鉱物・宝石: 蛍光性を持つ鉱物や宝石の鑑定に使われることがあります。
- イベント・演出:
- 蛍光塗料で描かれた絵や文字、蛍光素材の衣装などをブラックライトで照らし、幻想的な空間を演出します。パーティーグッズや舞台照明、アート作品などに利用されます。
- その他:
- ルアー: 釣り用のルアーの中には、ブラックライトで発光し、魚へのアピールを高めるものがあります（特に夜釣りなど）。
- エアコンのガス漏れ検知: 自動車整備などで、蛍光剤入りのガスを使い、漏れ箇所をブラックライトで特定することがあります。
- 昆虫採集: 夜間にブラックライトを点灯させ、光に集まる昆虫を採集する方法があります。
- アニサキス発見（後述）: 魚介類に潜む寄生虫アニサキスの一部が蛍光を発することを利用し、発見の補助として使われることがあります。
このように、ブラックライトは私たちの身近なところから専門的な分野まで、幅広く活用されている便利なツールなのです。
ダイソーでブラックライトは買える？【2025年最新情報】
手軽にブラックライトを試してみたいと思ったとき、まず気になるのが100円ショップ、特に店舗数の多いダイソーでの取り扱いでしょう。2025年現在の状況はどうなっているのでしょうか。
ダイソーでの取り扱い状況：過去と現在
結論から言うと、2025年4月現在、ダイソーの店舗や公式オンラインストアで「ブラックライト」として販売されている商品は、確認するのが難しい状況です。
過去には、ダイソーで以下のようなブラックライト関連商品が販売されていた時期がありました。
- マジックライトペン（シークレットペン）: これは、特殊な透明インクで文字を書き、付属のキャップについている小さなブラックライト（LED）で照らすと文字が浮かび上がる、という文房具・おもちゃの類です。ブラックライト機能はありますが、光量が非常に弱く、広範囲を照らしたり、本格的な用途に使うには性能が不足しています。
- キーホルダー型のミニブラックライト: 一時期、キーホルダータイプの小型ブラックライトが販売されていたという情報もありますが、こちらも光量が弱く、おもちゃに近いものだったようです。
現在、掃除用やホビー用として実用的なレベルのブラックライト（ある程度の光量がある懐中電灯型など）は、ダイソーでは定番商品としては扱われていない可能性が高いです。
ただし、店舗によっては、上記のようなマジックライトペンなどが文具コーナーやおもちゃコーナーに残っている可能性はゼロではありません。また、ダイソーは商品の入れ替わりが激しいため、今後新たなブラックライト関連商品が登場する可能性も否定できません。
確実な情報を得るためには、お近くのダイソー店舗に直接問い合わせてみるのが最も良い方法です。
ダイソーで売っていた（かもしれない）商品の特徴
もしダイソーでブラックライト関連商品を見つけたとしても、それはおそらく以下のような特徴を持つと考えられます。
- 価格: 110円（税込）または、少し高価格帯の330円（税込）などの可能性があります。
- 形状: ペン型（マジックライトペン）、キーホルダー型など、非常に小型で携帯性を重視したもの。
- 電源: ボタン電池式が主流でしょう。
- 光量・性能: 非常に弱いものがほとんどです。UVレジンの硬化や、部屋全体の汚れチェックなどには不向きなレベルと考えられます。お札の簡易チェック程度なら可能かもしれませんが、精度は期待できません。
- 波長: 公表されていないことが多いですが、一般的に安価なLEDブラックライトでは、より可視光に近い長めの波長（395nm付近）が使われる傾向があります。
総じて、ダイソーで手に入る可能性のあるブラックライトは、「お試し用」や「おもちゃ」としての位置づけと考えた方が良いでしょう。本格的な用途を期待している場合は、他の購入場所を検討する必要があります。
他の100円ショップ（セリア、キャンドゥ）での取り扱い状況
ダイソー以外の主要な100円ショップ、セリアやキャンドゥではどうでしょうか。
- セリア: セリアでも、過去にマジックライトペン（シークレットペン）のような商品が販売されていたことがあります。また、ハンドメイドコーナーが充実しているため、UVレジン関連商品として小型のUV-LEDライト（ブラックライトとは少し異なるが紫外線を利用）が販売されている場合がありますが、これも限定的な用途向けです。ダイソー同様、実用的なブラックライトの定番取り扱いは期待しにくい状況です。
- キャンドゥ: キャンドゥも上記2社と同様の傾向です。マジックライトペンや、おもちゃ系の光るグッズの一部としてブラックライト機能を持つものが稀にあるかもしれませんが、汎用的なブラックライトの取り扱いは確認が難しいです。
結論として、セリアやキャンドゥを含め、現在の100円ショップ全体で、実用的な性能を持つブラックライトを入手するのは困難である可能性が高いと言えます。
ダイソー以外でブラックライトはどこで買える？
100円ショップでは希望のブラックライトが見つからない場合、どこで購入すれば良いのでしょうか。様々な選択肢があります。
ホームセンター (コーナン、カインズなど)
カインズホーム、コーナン、DCMカーマ、コメリなどのホームセンターでは、ブラックライトを取り扱っている場合があります。
- メリット:
- 実店舗で商品を見て選べる場合がある。
- 工具コーナーや作業用品コーナー、レジャー用品コーナーなどで見かけることがある。
- 比較的しっかりとした作りの、懐中電灯型などが見つかる可能性がある。
- オンラインストアを展開している店舗も多い。
- デメリット:
- 店舗によって品揃えにばらつきが大きい。ブラックライトの取り扱いがない店舗もある。
- 種類はそれほど多くない場合がある。
- 価格帯は1000円～数千円程度が中心か。
探し方のコツ: 店員さんに「ブラックライト」または「UVライト」の取り扱いがあるか尋ねてみるのが早いです。掃除用品、作業灯、レジャー（釣り具など）の関連コーナーを探してみましょう。
家電量販店 (ヨドバシ、ビックカメラなど)
ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダデンキ、ケーズデンキなどの大手家電量販店でも、ブラックライトを購入できます。
- メリット:
- 比較的多くの店舗で取り扱いがある可能性が高い。
- 様々なメーカーの製品を比較検討できる場合がある。
- 懐中電灯型、ペン型など、形状の選択肢もいくつか見込める。
- ポイントが付く場合がある。
- オンラインストアが充実しており、種類も豊富。
- デメリット:
- 価格帯はホームセンターと同等か、少し高め（数千円～）の場合がある。
- 店舗によっては、専門的な知識を持つ店員さんが少ない場合もある。
探し方のコツ: 照明器具コーナー、懐中電灯コーナー、または防犯・防災グッズコーナーなどを探してみましょう。オンラインストアで「ブラックライト」と検索するのが最も効率的です。
オンラインストア (Amazon、楽天市場など)
Amazonや楽天市場などの大手オンラインショッピングサイトは、ブラックライトを探す上で最も選択肢が豊富な場所です。
- メリット:
- 圧倒的な品揃え: 様々なメーカー、価格帯、形状、性能（波長、LED数など）のブラックライトが多数販売されている。
- 価格比較が容易: 複数のショップの価格を簡単に比較できる。数百円程度の安価なものから、1万円を超える高性能なものまで見つかる。
- レビューを参考にできる: 実際に購入したユーザーのレビューを読んで、性能や使い勝手を確認できる。
- 自宅まで届けてくれる手軽さ。
- デメリット:
- 実物を見て確認できない。
- 粗悪品や、表示スペックと実際の性能が異なる商品が紛れている可能性もある。レビューや販売元をよく確認する必要がある。
- 配送に時間がかかる場合がある。
探し方のコツ: 「ブラックライト」「UVライト」で検索し、さらに「365nm」「395nm」「ペン型」「USB充電式」などのキーワードを追加して絞り込むと、目的に合った製品を見つけやすくなります。レビューの数や評価、販売元の信頼性をチェックすることが重要です。
専門店 (ホビーショップ、釣具店など)
特定の用途に特化したブラックライトを探している場合は、専門店も選択肢になります。
- ホビーショップ: UVレジン硬化用の高性能なUV-LEDライト（ブラックライト機能も持つものがある）が見つかります。
- 釣具店: 夜釣り用の蓄光ルアーを光らせるための、防水性や携帯性に優れたブラックライトが販売されています。
- 鉱物・宝石専門店: 鉱物の蛍光観察に適した、特定の波長（短波長を含む場合も）を持つ、より専門的なブラックライトを取り扱っている場合があります。
メリット: 特定の用途に最適化された製品が見つかる。専門的なアドバイスを受けられる場合がある。
デメリット: 一般的な用途にはオーバースペックな場合がある。価格が高めになる傾向がある。
ブラックライトの選び方：用途に合わせたポイント
ブラックライトには様々な種類があり、どれを選べば良いか迷うかもしれません。用途に合わせて、以下のポイントをチェックしましょう。
波長（nm）の違いと用途：365nm vs 395nm
ブラックライトを選ぶ上で最も重要な要素の一つが「波長」です。波長は「nm（ナノメートル）」という単位で表され、この数値によって光の性質や、蛍光を発する物質の種類が変わってきます。一般的に流通しているLEDブラックライトの主な波長は「365nm」と「395nm」です。
| 波長 | 特徴 | 主な用途 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| 365nm | 紫色の可視光が少ない（より純粋な紫外線に近い） 多くの物質を強く蛍光発光させる | ・鑑定（紙幣、パスポート、宝石など） ・より精密な汚れの発見 ・UVレジンの硬化（一部） ・エアコンのガス漏れ検知 ・アニサキス発見（推奨される） | ・対象物がクリアに見やすい ・弱い蛍光も見つけやすい ・多くの用途に対応しやすい | ・価格が比較的高価になる傾向 ・395nmより光が弱く見える（目に見える光が少ないため） |
| 395nm | 紫色の可視光が多い（やや明るく見える） 特定の物質を蛍光発光させる | ・一般的な汚れの発見（ホコリ、尿など） ・UVレジンの硬化（一部） ・イベント演出、蛍光塗料の発光 ・夜釣り用ルアーの蓄光 | ・価格が比較的安価 ・光が強く見える（可視光が多いため） | ・対象物以外のものも紫っぽく見えやすい ・弱い蛍光は見逃す可能性 ・鑑定などには不向きな場合も |
どちらを選ぶべきか？
- 鑑定や精密なチェック、アニサキス発見など、より高い性能を求める場合: 365nm がおすすめです。
- 一般的なホコリや汚れのチェック、UVレジンの硬化（対応波長を確認）、イベント演出など、手軽に使いたい場合: 395nm でも十分な場合があります。価格も手頃なものが多いです。
注意: UVレジンやジェルネイルは、使用する製品によって最適な硬化波長が指定されています。必ず確認してからライトを選びましょう。
ライトの形状：ペン型、懐中電灯型、据え置き型
ブラックライトには様々な形状があります。用途や使い勝手に合わせて選びましょう。
- ペン型:
- 特徴: 細身でコンパクト、クリップ付きで携帯しやすい。
- メリット: ポケットに入れて持ち運べる、細かい部分をピンポイントで照らせる。
- デメリット: 照射範囲が狭い、光量が弱いものが多い。
- 主な用途: 簡単な鑑定、UVレジンの部分的な硬化、狭い場所のチェック。
- 懐中電灯型:
- 特徴: 一般的な懐中電灯と同じ形状。様々なサイズや明るさがある。
- メリット: 照射範囲が広く、光量が強いものが多い。持ちやすく操作しやすい。
- デメリット: ペン型よりかさばる。
- 主な用途: 部屋全体の汚れチェック、掃除、釣り、昆虫採集、ある程度の範囲の鑑定。
- 据え置き型（投光器型、バーライト型）:
- 特徴: 置いて使用するタイプ。広範囲を長時間照らせる。
- メリット: 広範囲を均一に照らせる、手がふさがらない。
- デメリット: 持ち運びには不便、電源が必要な場合が多い。
- 主な用途: イベント演出、作業用（広い範囲のチェック）、UVレジンの本格的な硬化。
電源方式：電池式、USB充電式
電源方式も使い勝手を左右します。
- 電池式:
- メリット: 電池があればすぐに使える、コンセントがない場所でも使いやすい。単三電池や単四電池を使用するものが多く、入手しやすい。
- デメリット: 電池交換の手間がかかる、ランニングコストがかかる。
- USB充電式:
- メリット: 繰り返し充電して使えるため経済的、電池交換の手間がない。モバイルバッテリーなどからも充電できる場合がある。
- デメリット: 充電が切れると使えない、充電時間が必要。内蔵バッテリーの寿命がある。
携帯性を重視するなら電池式、ランニングコストや手軽さを重視するならUSB充電式がおすすめです。最近はUSB充電式のものが増えています。
明るさ・照射範囲
ブラックライトの明るさは、搭載されているLEDの数や性能によって決まります。LEDの数が多いほど、一般的に明るく、照射範囲も広くなります。
- 部屋全体の掃除や広い範囲のチェック: LED数が多い（数十個〜100個程度）懐中電灯型が適しています。
- ピンポイントでの確認や鑑定: LED数が少ないペン型や小型の懐中電灯型でも十分な場合があります。
ただし、明るすぎると対象物が見えにくくなる場合もあるため、用途に合わせて適切な明るさを選ぶことが大切です。オンラインストアのレビューなども参考にすると良いでしょう。
注目！ブラックライトでアニサキスは発見できる？
近年、食中毒の原因として注目される寄生虫「アニサキス」。ブラックライトを使うと、魚に潜むアニサキスを発見できるという情報があり、関心が高まっています。その真偽と注意点について解説します。
アニサキスがブラックライトで光る仕組み
アニサキスは、サバ、アジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生する白い糸状の寄生虫です。このアニサキスの一部（特に体表のクチクラ層など）が、ブラックライト（特に365nm付近の紫外線）を照射されると、青白く蛍光を発することが知られています。
これは、アニサキス自体が持つタンパク質などが紫外線に反応するためと考えられています。この性質を利用して、魚の加工現場や、一部の消費者が家庭でアニサキスを発見するための補助的な手段としてブラックライトを使用するケースがあります。
発見の有効性と限界：必ず見つけられるわけではない
ブラックライトを使えば、アニサキスを発見しやすくなる可能性はありますが、100%確実に見つけられるわけではありません。 いくつかの限界と注意点があります。
- 鮮度の影響: 魚の鮮度が落ちてくると、アニサキスの蛍光が弱くなったり、魚の身自体が蛍光を発して見分けにくくなったりすることがあります。
- 潜んでいる場所: アニサキスは主に内臓表面にいますが、筋肉内に深く潜り込んでいる場合もあります。ブラックライトの光は魚の身の表面しか届かないため、内部にいるアニサキスを発見することはできません。
- ライトの性能: アニサキスを効率よく発見するためには、波長365nmのブラックライトが推奨されます。395nmのライトでは蛍光が弱く、見つけにくい可能性があります。また、十分な光量も必要です。安価な低性能ライトでは効果が薄いでしょう。
- 他の蛍光物質との混同: 魚の骨やスジ、脂肪などもブラックライトで光ることがあり、アニサキスと見間違える可能性があります。慣れていないと判別が難しい場合があります。
- 目視との併用が基本: ブラックライトはあくまで補助的なツールです。基本的には、魚をよく見て、白い糸状のものがないかを目視で確認することが重要です。
つまり、ブラックライトはアニサキス発見の「万能ツール」ではなく、あくまで「補助的な手段」と考えるべきです。 ブラックライトで光らなかったからといって、アニサキスが絶対にいないとは言い切れません。
家庭でのアニサキス対策と注意点
家庭でアニサキスによる食中毒を防ぐための最も確実な方法は以下の通りです。
- 加熱: アニサキスは熱に弱いため、中心温度70℃以上で1分以上加熱すれば死滅します。（通常の焼き魚や煮魚なら問題ありません）
- 冷凍: -20℃で24時間以上冷凍すると死滅します。刺身用などで売られていても、一度冷凍処理されているか確認するとより安全です。
- 新鮮な魚を選び、速やかに内臓を除く: 魚が生きている間、アニサキスは主に内臓にいます。死後、時間が経つと筋肉へ移動するため、購入後はすぐに内臓を取り除くのが有効です。
- 目視で確認する: 調理の際によく見て、アニサキスがいないか確認します。特に内臓に近い腹身の部分は注意深く見ましょう。
ブラックライトを使用する場合の注意点:
- 暗い場所で使用する。
- 波長365nmの、ある程度性能の良いライトを選ぶ。
- ライトだけに頼らず、必ず目視確認と併用する。
- 魚の内部までは確認できないことを理解しておく。
アニサキス対策としてブラックライトの購入を検討する場合は、その限界を理解した上で、補助的なツールとして活用しましょう。
ブラックライト使用上の注意点
ブラックライトは便利なツールですが、使用する際にはいくつか注意すべき点があります。安全に使うために、以下の点を守りましょう。
目への影響と保護：直視は避ける！
ブラックライトが発する紫外線は、目に見えにくいですがエネルギーを持っています。光源（LED部分）を直接長時間見続けることは絶対に避けてください。 強い紫外線を浴び続けると、角膜炎（雪目）や、長期的には白内障などの目の病気のリスクを高める可能性があります。
- 対策:
- ライトの光源を直視しない。
- 人に向けない。
- 長時間使用する場合や、業務で使用する場合、特に強力なライトを使う場合は、UVカット機能付きの保護メガネを着用することが推奨されます。
肌への影響：長時間の照射を避ける
紫外線は皮膚にも影響を与えます。日焼けの原因となるUV-B波ほどではありませんが、ブラックライトで主に使われるUV-A波も、長時間浴び続けると肌へのダメージ（シワやたるみの原因など）や、まれに皮膚がんのリスクを高める可能性が指摘されています。
- 対策:
- 必要以上に長時間、皮膚に直接照射しない。
- 特に子供が使用する場合は、大人が注意して見守る。
通常の短時間の使用であれば過度に心配する必要はありませんが、長時間作業などで使用する場合は注意しましょう。
対象物への影響：変色などの可能性も
強い紫外線を長時間照射すると、照射された物の表面が劣化したり、変色したりする可能性があります。特に、美術品、衣類、プラスチック製品などに使用する場合は注意が必要です。
- 対策:
- 貴重品やデリケートな素材への長時間の照射は避ける。
- 目立たない場所で試してから使用する。
これらの注意点を守り、安全にブラックライトを活用しましょう。
Q&A：ブラックライトに関するよくある疑問
ブラックライトに関して、特にダイソーなどの100均製品との比較や、性能について疑問に思う点にお答えします。
ダイソーのブラックライト（もしあれば）の性能は十分ですか？
前述の通り、現在ダイソーで入手できる可能性のあるブラックライトは、マジックライトペンなどに付属する非常に小型で光量の弱いものが主と考えられます。
これらのライトは、「文字を浮かび上がらせる」という特定の目的には使えますが、部屋の汚れチェック、UVレジンの硬化、アニサキス発見などの実用的な用途には、性能（光量、照射範囲、波長）が不十分である可能性が非常に高いです。
あくまで「おもちゃ」や「どんなものか試してみる」程度のものと割り切り、実用性を求めるのであれば、ホームセンターや家電量販店、オンラインストアなどで、最低でも1000円以上の、ある程度の性能を持つ製品を選ぶことを強くおすすめします。
ブラックライトで全ての汚れが見えるわけではないのですか？
はい、その通りです。ブラックライトは、紫外線に反応して蛍光を発する物質を光らせるものです。したがって、蛍光を発しないタイプの汚れは、ブラックライトを当てても光って見えません。
例えば、油汚れや、水垢、石鹸カス、一部の食品のシミなどは、蛍光を発しにくいものが多く、ブラックライトでは発見が難しい場合があります。
ブラックライトは、ホコリ、繊維、ペットの尿、一部のカビなど、特定の汚れを発見するには有効ですが、万能の汚れ発見器ではないことを理解しておきましょう。
アニサキス対策としてブラックライト購入はおすすめですか？
アニサキス対策の補助的な手段としてブラックライトを購入すること自体は、選択肢の一つとして考えられます。特に、波長365nmの性能の良いライトを使えば、目視だけでは見つけにくいアニサキスを発見できる可能性は高まります。
しかし、ブラックライトだけに頼るのは危険です。 魚の内部にいるアニサキスは見つけられませんし、鮮度やライトの性能によっては見逃す可能性もあります。
最も重要なアニサキス対策は、「加熱」「冷凍」「新鮮な魚を選び、速やかに内臓を除く」「目視での確認」 です。ブラックライトは、あくまでこれらの基本的な対策に加えて、「念のためにより注意深く確認したい」という場合に、自己責任の範囲で活用するものと考えるのが適切でしょう。購入する場合は、その限界を十分に理解しておく必要があります。
まとめ
ブラックライトは、特定の物質を蛍光発光させる紫外線を照射するライトです。掃除、鑑定、UVレジン硬化、イベント演出など、様々な用途で活用されています。
ダイソーなどの100円ショップでは、2025年現在、実用的な性能を持つブラックライトの入手は難しい状況です。 過去に販売されていたマジックライトペンなどに付属するものは、光量が非常に弱く、用途が限定されます。
実用的なブラックライトを探すなら、ホームセンター、家電量販店、オンラインストア（Amazon、楽天市場など） が主な購入場所となります。オンラインストアは種類が豊富ですが、品質や販売元をよく確認する必要があります。
ブラックライトを選ぶ際は、用途に合わせて波長（365nmか395nmか）、形状（ペン型、懐中電灯型など）、電源方式（電池式、USB充電式）、明るさ を考慮することが重要です。
近年注目されるアニサキス発見については、ブラックライト（特に365nm）は補助的な手段として有効な場合がありますが、限界もあります。 内部のアニサキスは見つけられず、見逃す可能性もあるため、過信は禁物です。加熱・冷凍・目視確認といった基本的な対策が最も重要です。
ブラックライトを使用する際は、光源を直視しない、長時間肌に当てないなどの安全上の注意点を守りましょう。
この記事を参考に、あなたの目的に合ったブラックライトを見つけ、安全に活用してください。
