手軽にできて、こなれた雰囲気を演出できる「お団子ヘア」。シュシュを使えばさらに簡単にアレンジできますが、一方で「お団子にシュシュって、なんだか子供っぽい？」「一歩間違えると、ダサいって思われないかな？」と、その組み合わせに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。この記事では、お団子シュシュがなぜ「ダサい」と感じられてしまうことがあるのか、その原因から、高校生から30代、40代、50代の大人まで、幅広い年齢層がおしゃれに見せるための簡単なやり方とコツについて、皆さんの疑問に寄り添いながら、分かりやすく解説していきます。
シュシュは、選び方と使い方次第で、時代遅れのアイテムから一気におしゃれな主役級アクセサリーへと変わります。この記事を読めば、お団子シュシュに関する疑問や不安が解消され、ご自身の髪の長さやスタイル、そしてその日の気分に合わせて、自信を持ってヘアアレンジを楽しめるようになるはずです。
なぜ「お団子シュシュ」はダサいと言われるのか？
お団子シュシュが「ダサい」という印象を与えてしまうのには、いくつかの共通する理由があります。これらのポイントを避けることが、おしゃれに見せるための第一歩です。
時代遅れ？過去の流行イメージ
シュシュは、特に2000年代前後に大流行したアイテムです。そのため、当時の流行と結びつけられ、「一昔前のアイテム」「古臭い」というイメージが残っていることがあります。特に、光沢が強すぎるサテン生地や、当時の流行を彷彿とさせる柄のシュシュをそのまま使っていると、時代遅れな印象を与えがちです。
スタイリングによる「手抜き感」や「野暮ったさ」
「ダサい」と感じられる最大の理由は、シュシュそのものよりも、ヘアスタイリング全体の問題である場合が多いです。
- きっちりまとめすぎ: 髪をブラシでとかしつけ、一分の隙もなくきっちりとまとめたお団子は、「お風呂上がり」や「家でのリラックスタイム」のような生活感が出てしまい、野暮ったく見えます。
- ボリュームのないペタンコお団子: 髪の量が少ない場合や、うまくまとめられなかった場合に、小さくまとまりすぎたお団子に大きなシュシュがついていると、バランスが悪く見えがちです。
- 計算されていない後れ毛: ただボサボサと落ちてきただけのような後れ毛は、清潔感がなく、だらしない印象を与えてしまいます。
全体のコーディネートとの不調和
ヘアスタイルはファッションの一部です。服装とお団子シュシュがちぐはぐだと、全体として「ダサい」印象になってしまいます。例えば、フリルやレースが多用された甘すぎるコーディネートに、さらに甘いデザインのシュシュを合わせると、過剰で子供っぽく見えてしまうことがあります。
【つまずきやすいポイント】ダサ見えしない！おしゃれなシュシュの選び方
お団子シュシュをおしゃれに見せるためには、まずシュシュ選びが非常に重要です。2025年のトレンドも踏まえ、垢抜けて見えるシュシュの選び方のポイントをご紹介します。
素材で選ぶ：サテンよりもシアーやマットな質感を
素材感は、シュシュの印象を大きく左右します。
- シアー素材（オーガンジーなど）:
- 透け感のある軽やかな素材は、上品で女性らしい印象を与えます。現在のトレンドでもあり、一つ持っているだけで一気におしゃれ度がアップします。
- マットな質感の素材（コットン、リネン、レザー調など）:
- 光沢を抑えたマットな質感は、落ち着いた大人っぽい雰囲気を演出します。カジュアルな服装にも、きれいめな服装にも合わせやすい万能選手です。
- ベロア素材:
- 秋冬には、ベロア素材がおすすめです。リッチな質感が、コーディネートに季節感と高級感をプラスしてくれます。
色と柄で選ぶ：ベーシックカラーとくすみカラーが基本
どんな服装にも合わせやすい、基本的な色を揃えておくと便利です。
- ベーシックカラー: ブラック、ネイビー、ベージュ、グレー、ブラウンといった色は、どんなコーディネートにも馴染みやすく、失敗がありません。
- くすみカラー: グレージュ、カーキ、テラコッタといった、彩度を抑えた「くすみカラー」は、大人っぽく、こなれた印象を与えます。
- 柄物: 柄物のシュシュを選ぶ際は、服装をシンプルにまとめるとバランスが取りやすいです。
大きさで選ぶ：トレンドは「ビッグシュシュ」
現在、ビッグシュシュはダサいどころか、トレンドの最先端です。
- ビッグシュシュ:
- 生地をたっぷりと使った、ボリュームのあるシュシュです。シンプルなまとめ髪につけるだけで、一気におしゃれなアクセントになります。
- 髪の量が少ない方でも、お団子にボリューム感をプラスしてくれる効果があります。
垢抜ける！お団子シュシュの簡単なやり方
いくつかの簡単なコツを押さえるだけで、誰でもおしゃれなハーフアップお団子を作ることができます。
基本の準備：アレンジ前のベース作り
美しいお団子ヘアを作るためには、アレンジ前の「ベース作り」が非常に重要です。
- スタイリング剤をなじませる:
- 髪全体に、ヘアバームやワックス、オイルといったスタイリング剤を軽くなじませておきましょう。
- これにより、髪がまとまりやすくなり、アレンジが崩れにくくなります。パサつきを抑え、ツヤ感を出す効果もあります。
- 軽く巻いておく:
- ヘアアイロンやコテで、髪全体を軽く巻いておくと、アレンジに動きが出て、より華やかでおしゃれな印象になります。
シュシュだけで作る基本のお団子ヘア
ヘアゴムを使わず、シュシュだけでお団子を作る、最も簡単なやり方です。
- 髪を一つにまとめる: 手ぐしで髪をざっくりと一つにまとめ、ポニーテールを作りたい位置に持っていきます。
- 一度結ぶ: まとめた髪を、シュシュで一度結びます。
- 輪っか状のお団子を作る: 二度目にシュシュで結ぶ際に、毛先を最後まで通しきらず、輪っか状のお団子を作ります。
- 毛先をしまい込む: 残った毛先を、お団子の根元に巻きつけ、シュシュの内側にしまい込みます。
- ほぐして完成: お団子の形を整え、トップの髪を指先で少しずつつまんで引き出し、ボリュームを出したら完成です。
ゴムだけで土台を作る崩れないお団子ヘア
体育祭など、絶対に崩したくない日におすすめなのが、ヘアゴムでしっかり土台を作ってからシュシュで仕上げる方法です。
- ポニーテールを作る: ヘアゴムを使って、好きな位置にしっかりとポニーテールを作ります。
- お団子を作る: ポニーテールの毛束を、根元に巻きつけてお団子状にします。
- ゴムで固定: 巻きつけたお団子の上から、もう一本のヘアゴムをかぶせて固定します。
- シュシュで飾る: 仕上げに、お団子の上からお気に入りのシュシュをかぶせれば完成です。Uピンやアメピンで補強すると、さらに崩れにくくなります。
年齢・シーン別！お団子シュシュのおしゃれなアレンジ術
お団子シュシュは、作り方やシュシュの選び方次第で、どんな年齢層やシーンにも対応できる万能アレンジです。
高校生におすすめ！スクールヘアアレンジ
校則がある中でもおしゃれを楽しみたい高校生には、簡単で可愛いお団子シュシュがぴったりです。
- ナチュラルな低めお団子:
- 校則が厳しい学校でも、派手になりすぎない低めのお団子はおすすめです。黒や紺、茶色といった落ち着いた色のシュシュを選びましょう。
- 後れ毛を活かしたゆるふわお団子:
- 顔周りの後れ毛を軽く巻くだけで、一気におしゃれな雰囲気になります。
- 高めのツインお団子:
- 体育祭や文化祭などのイベントには、元気で可愛い印象のツインお団子がおすすめです。
30代・40代・50代の大人向け上品アレンジ
30代、40代、50代の大人女性がお団子シュシュをする際は、「上品さ」と「こなれ感」がキーワードです。
- 低めの位置で作る:
- お団子を後頭部の真ん中〜やや低めの位置で作ることで、落ち着いた上品な印象になります。
- お団子をコンパクトにする:
- 結び目に毛先を巻きつけて、すっきりとコンパクトにまとめると、洗練された雰囲気になります。
- 上質なヘアアクセサリーをプラスする:
- シンプルなシュシュに、ゴールドやシルバーのヘアピン、レザー調のヘアクリップなどをプラスすると、ぐっと大人っぽい仕上がりになります。
仕事（オフィス）での注意点とお葬式でのマナー
- 仕事（オフィス）:
- オフィスでは、清潔感が重要です。低めの位置で、後れ毛を出しすぎず、きれいにまとめましょう。
- シュシュは、黒、紺、ベージュなどのベーシックカラーで、装飾のないシンプルなデザインのものを選びます。
- お葬式:
- お葬式の場では、華美なヘアアクセサリーは避けるべきとされています。シュシュは、たとえ黒であってもカジュアルな印象を与えるため、使用は避けるのがマナーです。黒いヘアゴムや、黒いネット付きのバレッタなどで、耳より下の低い位置できちんとまとめましょう。
お団子シュシュに関するよくある質問
お団子シュシュについて、多くの方が抱く疑問について、Q&A形式で詳しくお答えします。
世界で一番ダサい髪型は？
「世界で一番ダサい髪-型」を一つに特定することはできません。なぜなら、「ダサい」という感覚は、時代、文化、そして個人の価値観によって大きく異なるからです。80年代に流行した「マレットヘア」のように、後年になって「ダサい」と揶揄される髪型もあれば、それがリバイバルして再びおしゃれの最先端になることもあります。大切なのは、流行に流されすぎず、ご自身の個性や魅力を引き立てる、清潔感のある髪型を見つけることです。
ビジネスマナーとしてお団子ヘアはNGですか？
ビジネスマナーとして、お団子ヘアが完全にNGというわけではありません。航空業界やホテル業界など、清潔感と上品さが求められる職種では、すっきりとまとめたお団子ヘア（シニヨン）が推奨されることもあります。
ただし、一般的なオフィスでは、後れ毛を出しすぎず、耳より下の低い位置で、きれいにまとめることが重要です。高すぎるお団子や、ルーズすぎるアレンジは、カジュアルすぎる印象を与えるため避けましょう。
シュシュをつける理由は何ですか？
シュシュをつける主な理由は、以下の通りです。
- 髪をまとめるため: ヘアゴムと同じように、髪を束ねる実用的な役割。
- ヘアアクセサリーとして: コーディネートのアクセントとして、おしゃれを楽しむため。
- 髪への負担軽減: 伸縮性のある布で覆われているため、細いヘアゴムよりも髪への負担が少なく、結び跡がつきにくい。
- ボリュームアップ: 髪の量が少ない場合でも、シュシュを使うことでお団子などにボリューム感を出すことができる。
お葬式で団子ヘアはNG？
お葬式の場では、華美なヘアアレンジは避けるべきとされています。お団子ヘア自体が完全にNGというわけではありませんが、もしお団子にする場合は、耳より下の低い位置で、後れ毛などを出さずにきっちりとまとめるのがマナーです。シュシュはカジュアルなアイテムと見なされるため、お葬式の場では使用を避け、黒いヘアゴムやシンプルなバレッタでまとめるのが最も無難です。
まとめ
「お団子シュシュはダサい」という印象は、選び方とスタイリング方法をアップデートすることで、簡単におしゃれなイメージに変えることができます。
「ダサい」と感じられてしまう主な原因は、きっちりまとめすぎた「野暮ったさ」や、過去の流行を彷彿とさせるシュシュの選び方にあります。2025年現在のトレンドは、「抜け感」と「こなれ感」のある「ゆるふわ」なスタイリングです。
お団子をおしゃれに見せるためのポイントは、
- アレンジ前にスタイリング剤をなじませる
- トップの髪を少し引き出して「ゆるふわ感」を出す
- 計算された「後れ毛」で抜け感を演出する
- シュシュは、シアー素材やマットな質感、あるいはトレンドの「ビッグシュシュ」を選ぶ
ことです。これらの簡単なやり方を実践すれば、高校生から30代、40代、50代の大人まで、幅広い年齢層がおしゃれにお団子シュシュを楽しむことができます。
この記事を通じて、お団子シュシュが「ダサい」という印象を払拭し、ご自身の髪の長さやスタイル、そしてその日の気分に合わせて、自由におしゃれなアレンジを楽しんでいただけるようになる一助となれば幸いです。
