株の「アルゴ」の見分け方は?板の動きの特徴と個人投資家の対策!

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株式投資、特にデイトレードをしていると、突然板(気配値)が高速で点滅したり、買おうとした瞬間に注文が消えたりする現象に遭遇したことはありませんか? 「これは機関投資家のアルゴリズム取引(アルゴ)の仕業では?」「アルゴがいる銘柄には勝てないのか?」と、不安や苛立ちを感じる個人投資家も多いはずです。この記事では、株取引における「アルゴ」の動きを見分ける具体的な方法から、アルゴリズム取引の仕組みと「弱点」、そして個人投資家がアルゴに負けずに利益を上げるための対策まで、皆さんの疑問に寄り添いながら、分かりやすく解説していきます。

アルゴは強力な相手ですが、その動きには一定のパターンや法則があります。敵を知り、己を知れば百戦危うからず。この記事を読めば、アルゴの動きに関する疑問が解消され、冷静に市場を分析し、賢く立ち回るためのヒントが得られるはずです。

株取引で「アルゴ」の動きを見分ける方法

まずは、自分の監視している銘柄にアルゴが参入しているかどうか、板や歩み値の動きから見分ける方法を解説します。

板(気配値)の異常な動き:「ピコピコ」と「ステルス注文」

アルゴの最も顕著な特徴は、人間には不可能なスピードでの注文操作です。

  • 板の点滅(ピコピコ):
    • 特定の価格帯で、注文が入ったり消えたりを高速で繰り返す現象です。1秒間に何度も数量が変化し、板がピコピコと点滅しているように見えます。
    • これは、他の注文を誘ったり、約定させずに気配値を操作したりするためのアルゴの動きである可能性が高いです。
  • ステルス注文(アイスバーグ注文):
    • 板には少量の注文しか見せていないのに、その価格で買い(または売り)注文をぶつけても、次から次へと新しい注文が湧いてきて、一向に価格が動かない現象です。
    • 氷山の一角のように、見えない部分に大量の注文を隠していることからこう呼ばれます。

「見せ板」の見分け方と回避術

「見せ板」とは、約定させる意思がないのに大量の注文を出し、他の投資家に「買い(売り)が強い」と誤認させる行為です。これは違法行為(相場操縦)ですが、アルゴによって一瞬だけ行われることもあります。

  • 特徴:
    • 現在値から少し離れた価格帯に、不自然に大きな注文(蓋や支え)が現れる。
    • 株価がその価格に近づくと、瞬時にキャンセルされて消える。
  • 回避術:
    • 「厚い板があるから安心」と安易に信じず、その注文が本当に約定しているか、歩み値を確認することが重要です。近づくと消える注文は、見せ板の可能性が高いです。

「売りアルゴ」と「買いアルゴ」の特徴的な動き

アルゴには、売り崩しを狙うものや、買い上がりを狙うものなど、様々な種類があります。

  • 売りアルゴ:
    • 株価が上昇しようとすると、即座に売り注文をぶつけて頭を押さえつけたり、買い板が厚くなるとそこに大量の売りを浴びせたりします。
    • 個人投資家の損切りを誘発し、株価を下げてから買い戻す動きをします。
  • 買いアルゴ:
    • 特定のテクニカル指標(移動平均線など)を超えた瞬間に、成行買いで一気に上値を追う動きをします。

アルゴリズム取引の「弱点」と個人投資家の勝機

「アルゴには勝てない」と思われがちですが、機械であるがゆえの「弱点」も存在します。

アルゴは「プログラム通り」にしか動けない

アルゴリズムは、事前に設定されたプログラム(ルール)に従って機械的に動いているに過ぎません。

  • 柔軟性の欠如:
    • 「株価が〇〇円下がったら売る」「移動平均線を割ったら売る」といった単純なルールで動いているものが多く、相場の雰囲気や、突発的な事象の文脈を理解することはできません。
  • パターンの予測:
    • 同じような状況で同じ動きを繰り返す傾向があるため、その癖(アルゴのロジック)を見抜くことができれば、動きを予測しやすくなります。

突発的なニュースや需給の変化に弱い?

アルゴは過去のデータや数値に基づいて動くため、想定外の事態には弱い面があります。

  • サプライズニュース:
    • 想定外の好材料や悪材料が出た際、プログラムが対応しきれずに一時的に機能不全に陥ったり、過剰反応したりすることがあります。
  • 圧倒的な実需:
    • 個人の小手先の注文ではなく、機関投資家の実需による圧倒的な買い(または売り)が入った場合、小細工をするアルゴは飲み込まれてしまいます。

「アルゴリズム取引 弱点」を突く逆張り戦略

アルゴの「オーバーシュート(行き過ぎた動き)」を利用する戦略です。

  • アルゴによる急落を拾う:
    • アルゴが損切りを巻き込んで株価を急落させた瞬間(セリングクライマックス)は、本来の企業価値よりも割安になっている可能性があります。
    • この「行き過ぎた下げ」を冷静に狙って逆張り(リバウンド狙い)をすることで、利益を得られるチャンスがあります。

【デイトレード】アルゴに負けないための具体的な対策

デイトレーダーがアルゴに翻弄されず、利益を上げるための具体的な対策をご紹介します。

「株買うと下がる」を防ぐ!エントリーのタイミング

「自分が買った瞬間に下がる(アルゴに狙われた?)」と感じる場合、エントリーのタイミングがアルゴの罠にかかっている可能性があります。

  • 板の厚さに騙されない:
    • 買い板が厚いところに指値を入れると、その板が「見せ板」だった場合に梯子を外され、急落に巻き込まれます。
    • 板の厚さよりも、「歩み値(実際に約定している勢い)」を重視しましょう。
  • 指値ではなく成行を使う:
    • スピード勝負の場面では、指値注文をしている間にアルゴに先回りされることがあります。チャンスと見たら成行注文で確実に乗る判断も必要です。

アルゴの動きに追随する「コバンザメ戦法」

アルゴに勝とうとするのではなく、アルゴの動きに乗っかるのが賢い戦略です。

  • 順張り:
    • アルゴが買い上げている(強い買いトレンドが発生している)銘柄に、素直に順張りでついていくのが最も勝率が高いです。
    • アルゴが売り崩しにかかっている時は、無理に買わずに静観するか、空売りでついていくのが定石です。

流動性の高い銘柄を選ぶ重要性

  • アルゴの支配力が弱い銘柄:
    • 出来高が極端に少ない銘柄は、少数のアルゴによって価格が支配されやすいため危険です。
    • 逆に、トヨタやメガバンクのような超大型株や、出来高が非常に多い銘柄は、多様な参加者がいるため、一つのアルゴの影響力が相対的に小さくなります。

個人投資家も使える?アルゴ注文のメリットとツール

実は、アルゴリズム取引は機関投資家だけのものではありません。個人投資家も、証券会社が提供するツールを使って「アルゴ注文」を利用できます。

楽天証券やSBI証券の「アルゴ注文」機能

主要なネット証券では、個人向けのアルゴ注文機能を提供しています。

  • 楽天証券「アイスバーグ注文」:
    • 大きな注文を小分けにして、板に表示される数量を少なく見せながら発注できます。自分の注文で自分の首を絞める(自分の買いで株価を上げてしまう)のを防げます。
  • SBI証券「トレイリングストップ」:
    • 株価の上昇に合わせて、逆指値(損切りライン)を自動的に切り上げていく機能です。利益を伸ばしながら、急落時の利益確保も自動で行えます。

ツールを活用して感情を排する

アルゴ注文を使う最大のメリットは、感情に左右されずにルール通りの取引ができることです。
「まだ上がるかも」という欲や、「損切りしたくない」という恐怖を排除し、機械的に利確・損切りを行うことで、トータルでの勝率を安定させることができます。

株のアルゴに関するよくある質問

株のアルゴリズム取引について、皆さんが疑問に思われがちな点についてQ&A形式で解説します。ここでの情報が、皆さんの疑問を解消する一助となれば幸いです。

アルゴリズム取引とはわかりやすく言うと何ですか?

アルゴリズム取引とは、コンピュータープログラムを使って、株価や出来高などの条件に合わせて自動的に株式の売買注文を出すことです。人間が判断して注文するのではなく、あらかじめ決められたルール(アルゴリズム)に従って、機械が高速かつ大量に取引を行います。

機関投資家のアルゴリズム取引の割合は?

市場や時期によって異なりますが、現在の東京証券取引所における売買代金のうち、約7割〜8割が海外投資家や機関投資家によるものであり、その多くでアルゴリズム取引(HFT:高頻度取引含む)が利用されていると言われています。つまり、現代の株式市場は、人間よりも機械による取引が主流となっているのです。

買った瞬間に下がるのはアルゴのせいですか?

買った瞬間に下がる現象は、必ずしも全てがアルゴのせいではありませんが、アルゴが関与している可能性はあります。例えば、個人の買い注文に反応して、瞬時に売り注文をぶつけるようなプログラム(先回りするHFTなど)が存在するためです。また、自分が「買いたい」と思うタイミングは、他の多くの個人投資家も同じように思っていることが多く、そこを大口の売りアルゴに狙われている可能性もあります。

「見せ板」は違法ではないのですか?

はい、「見せ板」は金融商品取引法で禁止されている「相場操縦行為」にあたる違法行為です。約定させる意思がないのに大量の注文を出して相場を変動させることは、市場の公正性を損なうため、厳しく監視されています。しかし、アルゴリズムによる一瞬の見せ板や、約定する意思があったと主張されるケースなど、摘発が難しいグレーゾーンの動きも存在するのが実情です。


まとめ

株取引における「アルゴ」は、板の高速点滅(ピコピコ)や、見せ板ステルス注文といった特徴的な動きから見分けることができます。これらは、個人投資家を揺さぶり、有利な価格で売買するための機関投資家の戦略です。

しかし、アルゴはプログラム通りにしか動けないという「弱点」も持っています。個人投資家がアルゴに負けないためには、

  • 板の厚さだけでなく歩み値を重視する
  • アルゴの作り出したトレンドに逆らわず「順張り」する
  • 流動性の高い銘柄を選ぶ
    といった対策が有効です。

さらに、楽天証券SBI証券などが提供する「アルゴ注文」機能を活用することで、個人投資家もアルゴの武器を使って戦うことが可能です。

この記事を通じて、アルゴの見分け方、その仕組みと弱点、そして具体的な対策についての疑問が解消され、アルゴに翻弄されず、賢く市場と付き合っていくためのヒントとなれば幸いです。

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