町内会のお祭り、寄付の封筒【表書き】の書き方|金額相場とのし袋マナー

日記
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地域のお祭りで町内会や自治会から寄付をお願いされたとき、「封筒の表書きって、なんて書けば正解なんだろう?」「『御祝儀』でいいの?それとも『御寄付』?」と、ペン先が止まってしまった経験はありませんか?

年に一度のことだからこそ、いざという時にマナーが分からず困るものです。

この記事では、町内会のお祭りに寄付をする際の最大の疑問である「封筒の表書き」を中心に、金額の相場、のし袋の選び方、お金の入れ方まで、これ一本で全ての疑問が解決するように分かりやすく解説します。

結論:お祭りの寄付、表書きはこれを書けばOK!

まず結論から。寄付金を渡す相手によって、使うべき表書きは異なります。

町内会・自治会に渡す場合:「御祝儀」「御寄付」「金一封」

お祭りの運営本部(詰め所)や、回覧板などで集めている町内会・自治会へ直接渡す場合は、以下のいずれかを使います。

  • 御祝儀(ごしゅうぎ): 最も一般的で、お祝いの気持ちを表します。
  • 御寄付(ごきふ): 文字通り、寄付であることを示します。
  • 金一封(きんいっぷう): 金額を明示したくない場合に使いますが、個人でも使用可能です。

神社に直接渡す場合:「奉納」「御寄進」「御神酒料」

お祭りを主催しているのが神社で、社務所などに直接持っていく場合は、神様へのお供え物という意味合いが強くなります。

  • 奉納(ほうのう): 神様へ「奉(たてまつ)り納める」という意味です。
  • 御寄進(ごきしん): 神社仏閣の建立や修繕のために金品を寄付することです。
  • 御神酒料(おみきりょう): 本来はお酒を奉納する代わりにお金を包む意味です。

迷った時の万能選手は「御祝儀」

「どっちの主催か分からない」「とにかく失礼のないようにしたい」という場合は、「御祝儀」と書いておけば、町内会・神社どちらのケースでもまず問題ありません。

【図解】寄付を入れる封筒(のし袋)の書き方

表書きが決まったら、次は実際に書いていきましょう。筆記具は、毛筆か濃い黒の筆ペンを使い、楷書で丁寧に書くのがマナーです。

表書き(上段)の書き方

水引の結び目の真上に、先ほど選んだ「御祝儀」などの言葉を、名前より少し大きめに書きます。

名前の書き方(下段)

水引の下中央に、表書きよりやや小さめに、贈り主の名前をフルネームで書きます。夫婦連名の場合は、夫の名前を中央に書き、その左に妻の名前を書きます。

中袋の書き方(金額・住所・氏名)

のし袋に中袋(お金を入れる白い無地の封筒)が付属している場合は、そちらにも必要事項を記入します。

  • 表面: 中央に、包んだ金額を縦書きで書きます。(例:「金 参阡円」「金 伍阡円」)
  • 裏面: 左下に、自分の住所と氏名を記入します。

これは、町内会側が会計処理をする際に「誰からいくら頂いたか」を管理しやすくするための大切な配慮です。

どんな封筒(のし袋)を選べばいい?水引の種類と選び方

寄付に使う封筒は、紅白の水引がついた「のし袋(祝儀袋)」が基本です。コンビニや100円ショップでも手に入ります。

水引は「紅白の蝶結び」を選ぶのが基本

お祭りは「何度あっても喜ばしいお祝い事」なので、簡単に結び直せる「蝶結び(花結び)」の水引を選びます。結婚式で使う「結び切り」は一度きりのお祝い事用なので、間違えないようにしましょう。

金額が少ない(3,000円程度)場合のご祝儀袋は?

1,000円~3,000円程度の寄付であれば、水引が印刷されたタイプの略式ののし袋で十分です。ポチ袋でも問題ありませんが、その場合も表書きと名前はしっかり書きましょう。

1万円以上を包む場合

1万円以上の金額を寄付する場合は、印刷ではなく、本物の水引飾りがついた少し立派なのし袋を選ぶと、金額とのバランスが取れます。

寄付する金額の相場はいくら?

寄付はあくまで気持ちなので強制ではありませんが、一般的な目安は以下の通りです。

一般家庭の場合:1,000円~5,000円が目安

地域の慣習にもよりますが、多くの場合はこの範囲で問題ありません。迷った場合は、ご近所の方や町内会の役員さんに「例年、皆さんおいくらくらい包まれていますか?」と尋ねてみるのが確実です。

自営業・商店の場合:3,000円~10,000円が目安

地域で商売をされている場合は、地域貢献の意味合いも込めて、一般家庭より少し多めに包む傾向があります。

お金の入れ方・お札の向きにもマナーあり

お金を包む際にも、相手への敬意を示すためのマナーがあります。

お札は新札が望ましい

銀行などで用意できる新札(ピン札)が理想ですが、難しい場合はなるべくシワや汚れのない綺麗なお札を選びましょう。

人物の肖像画が上に来るように入れる

お札を中袋に入れる際は、袋の表側に対して、お札の人物の肖像画が上にくるように揃えて入れます。これは慶事の基本的なマナーです。

よくある質問

Q. のし袋がない場合、白い封筒でも大丈夫ですか?

A. はい、大丈夫です。もし、のし袋が手元にない場合は、郵便番号欄のない無地の白い封筒で代用できます。その場合も、表の中央上部に「御祝儀」と書き、その下に名前をフルネームで書くというルールは同じです。

Q. 会社の経費で寄付する場合、名前はどう書きますか?

A. 会社の名前を中央に書き、その右側に代表者の役職、左側に代表者の氏名を書くのが一般的です。(例:中央に「株式会社〇〇」、右に「代表取締役」、左に「〇〇 〇〇」)

Q. 渡すタイミングはいつが良いですか?

A. 町内会の役員さんが集金に回ってこられるタイミングか、お祭りの当日に設置される受付(詰め所)へ持っていくのが一般的です。渡す際は「お祭りの運営、お疲れ様です。ささやかですがお役立てください」といった一言を添えると、より丁寧な印象になります。

まとめ

町内会のお祭りへの寄付は、地域の一員としてお祭りを支える大切なコミュニケーションの一つです。

  • 表書き: 迷ったら「御祝儀」と書く。
  • のし袋: 紅白・蝶結びの水引を選ぶ。少額なら印刷タイプでOK。
  • 書き方: 濃い黒のペンで、名前はフルネームで丁寧に書く。
  • お金: 綺麗なお札を、向きを揃えて入れる。

これらの基本的なマナーを押さえておけば、自信を持って寄付を渡すことができます。地域の絆を深める楽しいお祭りに、ぜひ気持ちよく参加してください。

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