プレゼントに添えたり、ちょっとしたお礼の気持ちを伝えたりするのに便利な「メッセージカード」。いざ必要になった時、「手元にちょうど良いカードがない!」「オリジナルのデザインで作りたいけど、印刷はどうすればいい?」「コンビニで手軽に名刺サイズで印刷できないかな?」など、印刷方法について疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、そんなメッセージカードの印刷に関するあらゆる疑問を徹底的に解消します! コンビニのマルチコピー機で名刺サイズのメッセージカードを印刷する具体的なやり方から、対応している用紙の種類、特に気になる「厚紙」の問題、そして料金について詳しく解説していきます。
急にオリジナルデザインのカードが必要になった時、コンビニは非常に頼りになる存在です。この記事を読めば、コンビニプリントの特性を正しく理解し、あなたの目的に合った最適なメッセージカードの印刷方法が見つかるはずです。
コンビニで「名刺サイズ」のメッセージカードを印刷する基本手順
結論から言うと、コンビニのマルチコピー機で名刺サイズの用紙に直接印刷することはできません。しかし、A4サイズやはがきサイズの用紙に印刷し、後から自分でカットすることで、オリジナルの名刺サイズメッセージカードを作成することが可能です。
ステップ1:A4またははがきサイズで印刷データを作成する
最初のステップは、印刷するためのデータ準備です。Canvaなどのデザインアプリや、Word、PowerPointを使って、印刷したい用紙のサイズに、名刺サイズのカードが複数枚並ぶようにレイアウトしたデータを作成します。
- 一般的な名刺サイズ:
- 日本のビジネス名刺の標準サイズは91mm × 55mmです。
- A4用紙へのレイアウト:
- このサイズの名刺は、A4用紙(210mm × 297mm)1枚に、10枚分を配置するのが一般的です。
- はがきサイズへのレイアウト:
- はがき(100mm × 148mm)には、2枚分を配置できます。
- デザイン作成ツール:
- Canva: 豊富なテンプレートがあり、A4用紙に10面付けされた印刷用データ(PDF形式)を簡単に作成できます。
- データの保存形式:
- 作成したデータは、PDF形式で保存するのが最も確実です。レイアウト崩れを防ぎ、どのコンビニのマルチコピー機でも安定して印刷できます。
ステップ2:データをコンビニのコピー機に転送する
作成した印刷データを、コンビニのマルチコピー機に転送する方法は、主に2つあります。
- USBメモリに保存して持ち込む:
- 作成したPDFデータをUSBメモリに保存し、それを直接コンビニのマルチコピー機に差し込んで印刷する方法です。
- スマホアプリ(ネットワークプリント)を利用する:
- 各コンビニが提供する専用のネットワークプリントアプリをスマートフォンにインストールし、そこにPDFデータをアップロードします。
- アップロードが完了すると予約番号が発行されるので、その番号をマルチコピー機に入力して印刷します。
ステップ3:用紙を選んで印刷し、自分でカットする
コンビニのマルチコピー機で用紙を選択して印刷し、最後に自分で裁断します。
- 用紙の選択:
- カードとしてある程度の厚みが欲しい場合は、「光沢紙」または「はがき」を選びましょう。
- 印刷後のカット:
- 印刷されたA4用紙やはがきを、カッター、カッターマット、定規を使って、名刺サイズに丁寧に切り出します。
【つまずきやすいポイント】コンビニ印刷の用紙と厚みの限界
コンビニでメッセージカードを印刷する際に、多くの方がつまずきやすいのが「用紙の厚み」の問題です。
コンビニで「厚紙」への印刷はできる?
残念ながら、ほとんどのコンビニのマルチコピー機では、一般的な「厚紙」への印刷サービスは提供されていません。
- 選択できる用紙:
- 選択できるのは、基本的に「普通紙」「光沢紙」、そして「はがき」です。
- 「持ち込み用紙」は使用不可:
- ご自身で用意した厚紙などの特殊な用紙を、マルチコピー機にセットして印刷することはできません。
「普通紙」「光沢紙」「はがき」の厚みと質感の比較
では、コンビニで選択できる用紙は、どの程度の厚みがあるのでしょうか。
| 用紙の種類 | 厚みの目安(g/㎡) | 質感と特徴 | メッセージカードへの適性 |
|---|---|---|---|
| 普通紙 | 64 g/㎡前後 | 一般的なコピー用紙。薄くてコシがない。 | △(非常にチープな印象に) |
| 光沢紙 | 150〜200 g/㎡前後 | 写真印刷用の、光沢のあるツルツルした紙。普通紙よりはかなり厚手。 | 〇(写真付きカードに最適) |
| はがき | 180〜220 g/㎡前後 | 郵便はがきと同程度の厚み。マットな質感で、文字が書きやすい。 | ◎(最もカードらしい質感) |
| (参考)名刺用紙 | 200〜250 g/㎡前後 | しっかりとした厚みとコシがある、専用の紙。 | – |
結論として、コンビニで名刺サイズのメッセージカードを印刷する場合、最もカードらしい質感に仕上がるのは「はがき」への印刷と言えるでしょう。
名刺サイズの用紙に直接印刷できない理由
コンビニのマルチコピー機が、名刺サイズの用紙に直接印刷できないのは、給紙システムの構造上の理由によります。小さすぎる用紙や、厚すぎる用紙は、紙詰まりや故障の原因となるため、対応できる用紙のサイズと種類が限定されているのです。
主要コンビニごとのプリントサービスと印刷のやり方
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンでは、それぞれ利用できるプリントサービスが異なります。
セブン-イレブンでの印刷方法(netprint)
- 利用するサービス:
- 「かんたんnetprint」または「netprint」アプリ(スマートフォンから)
- 印刷手順(スマホアプリの場合):
- 事前にアプリをインストールし、印刷したいPDFファイルを登録します。
- マルチコピー機で「プリント」→「ネットプリント」を選択します。
- アプリに表示された予約番号を入力します。
- 用紙の種類(普通紙、フォト用紙、はがき)を選択し、料金を投入して印刷します。
ファミリーマート・ローソンでの印刷方法(ネットワークプリント)
- 利用するサービス:
- 「ネットワークプリントサービス」アプリ(スマートフォンから)
- 印刷手順(スマホアプリの場合):
- 事前にアプリをインストールし、会員登録(無料)を済ませ、ファイルを登録します。
- マルチコピー機で「ネットワークプリント」を選択します。
- アプリに表示されたユーザー番号を入力します。
- 用紙の種類(普通紙、光沢紙、はがき)を選択し、料金を投入して印刷します。
自宅印刷との比較:コストと仕上がりの違い
コンビニプリントは手軽ですが、自宅のプリンターで印刷する場合と比較して、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?
- コスト比較:
- 少量印刷の場合: コンビニが有利。プリンター本体やインク代を考慮すると、数枚程度の印刷であればコンビニプリントの方が安く済みます。
- 大量印刷の場合: 自宅が有利。1枚あたりの印刷コストは自宅のプリンターの方が安くなることが多いです。
- 仕上がりの比較:
- 印刷品質: コンビニのレーザープリンターは、文字が鮮明で高品質です。
- 用紙の選択肢: 自宅印刷は、好きな厚紙やデザインペーパーを使える自由度の高さが魅力です。
- 手軽さ: プリンターを持っていない場合や、インク切れの場合でも、すぐに印刷できるのがコンビニの最大のメリットです。
メッセージカード印刷に関するよくある質問
メッセージカードの印刷について、さらによくある疑問点にお答えします。
コンビニで名刺を印刷するときのサイズは?
コンビニで名刺を印刷する場合、A4サイズの用紙に10面付け、またははがきサイズの用紙に2面付けでデータをレイアウトし、印刷後に標準的な名刺サイズ(91mm × 55mm)にご自身でカットするのが一般的です。
メッセージカードの一般的なサイズは?
メッセージカードには様々なサイズがありますが、一般的には以下のサイズがよく使われます。
- 名刺サイズ(91mm × 55mm): ちょっとした一言を添えるのに便利。
- はがきサイズ(100mm × 148mm): 写真や長めのメッセージを入れるのに適しています。
- 二つ折りカード: よりフォーマルな印象になります。
セブン-イレブンで名刺サイズを印刷できますか?
はい、できます。ただし、名刺サイズの用紙に直接印刷するのではなく、A4サイズの普通紙・光沢紙、またははがき用紙に、あらかじめ名刺サイズでレイアウトしたデータを印刷し、後から自分で裁断するという形になります。
名刺を切らしてしまったのですが、コンビニで印刷できますか?
はい、名刺を切らしてしまった際の緊急対応として、コンビニでの印刷は非常に有効です。A4光沢紙やはがきに印刷すれば、普通紙よりはしっかりとした、簡易的な名刺を作成することができます。ただし、品質は専門店のものには劣るため、あくまで一時的な代用品と考えるのが良いでしょう。
まとめ
コンビニエンスストアのマルチコピー機では、名刺サイズの用紙に直接メッセージカードを印刷することはできません。しかし、A4サイズやはがきサイズの用紙に、あらかじめ名刺サイズでレイアウトしたデータを印刷し、後から自分でカットすることで、オリジナルのメッセージカードを手軽に作成することが可能です。
カードとしてある程度の厚みが欲しい場合は、「光沢紙」や「はがき」への印刷がおすすめです。特に、はがきは一般的な名刺用紙に近い厚みとマットな質感があり、文字も書きやすいため、メッセージカードの作成に非常に適しています。
セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソンといった主要コンビニでは、それぞれ専用のネットワークプリントアプリを使えば、スマートフォンからでも簡単にデータを転送して印刷できます。
この記事を通じて、コンビニでのメッセージカード印刷の具体的なやり方、用紙の選び方、そして注意点についての疑問が解消され、ご自身の目的に合った最適な印刷方法を見つけ、心のこもった素敵なメッセージカードを作成できるようになる一助となれば幸いです。



