「継る」ってどう読む?存在しない?「継ぐ」や「繋がる」との違いは?

継る 日記
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「継る」という表記を見て、「これ、なんて読むんだろう?」「どんな意味?」と疑問に思ったことはありませんか?もしかしたら、パソコンやスマホで文字を入力していて、意図せず変換されたのかもしれません。この記事では、「継る」という言葉の読み方や意味、そもそも存在するのかどうか、そしてよく似た「継ぐ」や「繋がる」といった言葉との違いについて、分かりやすく解説します。

「継る」という言葉は存在する?読み方は?

まず結論からお伝えすると、現代の一般的な日本語において「継る」という言葉は存在しません。 そのため、標準的な読み方もありません。

辞書や一般的な用法での扱い

国語辞典や漢字辞典で「継」という漢字を調べても、「継る」という見出し語や用法は見当たりません。「継」という漢字に送り仮名「る」を付けた形は、通常の日本語の動詞としては使われていないのです。

では、なぜ「継る」という表記を見かけることがあるのでしょうか?考えられる理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • タイプミス・誤変換: 「繋がる(つながる)」や「続ける(つづける)」、あるいは「継ぐ(つぐ)」などを入力しようとして、誤って変換されたり、送り仮名を間違えたりした可能性があります。特に「継」と「繋」は形が似ているため、混同しやすいかもしれません。
  • 特定の文脈での造語: 小説やゲーム、個人のブログなど、非常に限定された範囲で、何らかの意図を持って創作された言葉である可能性もゼロではありませんが、一般的な言葉として定着しているわけではありません。

もし「継る」という表記に出会ったら、それは誤りであるか、特殊なケースである可能性が高いと考えられます。

「継」の基本的な読み方と意味

「継」という漢字自体は、もちろん存在し、広く使われています。主な読み方と意味は以下の通りです。

  • 音読み: ケイ(例: 継続、継承、中継)
  • 訓読み: つぐ(例: 継ぐ、受け継ぐ)
  • 意味: あとを受け継ぐ、続ける、つなぐ

この漢字を使った正しい動詞は、後述する「継ぐ(つぐ)」です。

「継」の正しい使い方:「継ぐ」とその意味

「継」という漢字を使った最も一般的な動詞は「継ぐ(つぐ)」です。この言葉の意味と具体的な使い方を見ていきましょう。

「継ぐ(つぐ)」の意味

「継ぐ」には、主に以下のような意味があります。

  1. 後を受け継ぐ、相続する: 親の地位や財産、家業などを引き継ぐこと。
    • 例文:「父の跡を継いで、会社を経営している。」
    • 例文:「彼は王位を継ぐことになった。」
  2. 前の人の仕事や意志などを引き継いで続ける: 先人の活動や思いを受け継ぎ、継続すること。
    • 例文:「先生の意志を継いで、研究を続けていきたい。」
    • 例文:「先輩からこの仕事を継いだ。」
  3. 不足を補う、付け足す: (現代ではあまり使われない用法ですが)足りない部分を補ったり、何かを付け加えたりすること。布などをつぎはぎする意味も。
    • 例文:「破れた箇所に布を継ぐ。」(「接ぐ」と書くことも多い)

「継」を含む主な熟語

「継」は多くの熟語にも使われています。意味合いを理解する助けになります。

熟語読み意味
継続けいぞく前から行っていることをそのまま続けること。
継承けいしょう地位・財産・精神などを引き継ぐこと。
中継ちゅうけい間に入って受け渡しすること。放送などをつなぐこと。
後継こうけい事業や地位などを後から継ぐこと。また、その人。
世継ぎよつぎ家督や地位などを継ぐ子。跡継ぎ。

もしかして?似ている言葉との違い:「繋がる」「続ける」

「継る」を検索する背景には、「繋がる」や「続ける」といった、似た響きや意味を持つ言葉との混同があるかもしれません。これらの言葉との違いを明確にしておきましょう。

「繋がる(つながる)」との違い

「繋がる」は、「継る」と送り仮名が似ている(「がる」と「る」)ことや、「つなぐ」という意味合いが共通することから混同しやすい言葉です。「繋」と「継」は見た目も少し似ています。

  • 繋がる(つながる):
    • 意味: 物と物とが結びつく、関係ができる、電話や通信が通じる、順番に続く。
    • ポイント: 物理的・関係的な「結びつき」に焦点が当たることが多い。
    • 漢字: 「繋」を使う。(「つながる」とひらがなで書くことも多い)
    • 例文:
      • 「電話が繋がった。」
      • 「この道は隣町へと繋がっている。」
      • 「彼とは意外なところで繋がっていた。」

「継ぐ」が「後を受け継ぐ」という垂直的・時間的な連続性のニュアンスを持つのに対し、「繋がる」は水平的な結びつきや関係性のニュアンスが強いと言えます。

「続ける(つづける)」との違い

「続ける」は、「継」が持つ「続ける」という意味と共通するため、意味合いで混同する可能性があります。

  • 続ける(つづける):
    • 意味: 物事を中断せずに、そのまま行う。時間的に途切れさせない。
    • ポイント: 動作や状態の「継続」そのものに焦点が当たる。
    • 漢字: 「続」を使う。
    • 例文:
      • 「雨が三日間降り続いている。」
      • 「努力を続ければ、きっと道は開ける。」
      • 「話を続けてください。」

「継ぐ」は、何か(地位、意志、物など)を「引き継いで」続けるニュアンスが含まれることが多いのに対し、「続ける」はよりシンプルに動作や状態の継続を表します。

Q&A|「継る」や「継ぐ」に関する疑問

「継る」や関連する言葉について、よくある質問をまとめました。

「継る」は完全に間違いですか?

はい、現代の一般的な日本語の動詞としては「間違い」と言えます。辞書にも載っておらず、通常の文章や会話で使われることはありません。タイプミスや誤変換、あるいは非常に特殊な創作物でない限り、目にする機会はないはずです。

「継」を使った名前はありますか?

はい、「継」を使った名前は存在します。例えば、「継(つぐ)」「継男(つぐお)」「継美(つぐみ)」などのように、人名として使われることがあります。この場合は、「継る」のような動詞の形ではなく、漢字そのものが名前に用いられています。

「継ぐ」と「承ぐ」の違いは?

「承ぐ(うぐ)」という言葉も「受け継ぐ」という意味合いで使われることがありますが、現代では「継ぐ」の方が一般的です。「承」は「うけたまわる」とも読み、命令や依頼などを謹んで受ける、という意味合いが強い漢字です。「継承(けいしょう)」という熟語があるように、「受け継ぐ」意味では両方の漢字が関連しますが、動詞として単独で使う場合は「継ぐ」を用いるのが普通です。古風な表現や特定の文脈で「承ぐ」が使われることもあります。

まとめ

「継る」という言葉は、現代の一般的な日本語には存在せず、特定の読み方もありません。多くの場合、タイプミスや「繋がる」「続ける」などとの誤変換である可能性が高いです。

「継」という漢字を使った正しい動詞は「継ぐ(つぐ)」であり、「後を受け継ぐ」「続ける」といった意味を持ちます。「家業を継ぐ」「意志を継ぐ」のように使われます。

もし「継る」という表記を見かけたら、文脈を確認し、「継ぐ」や「繋がる」、「続ける」などの正しい言葉に置き換えて理解する必要があるでしょう。

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