遠くに住む友人や家族へ、「元気にしてる?」の気持ちを込めて、ちょっとしたお菓子を贈りたい。そんな時に安くて便利なのが、日本郵便の「レターパック」です。
でも、いざ送ろうとすると、「どんなお菓子なら、この封筒に入るんだろう?」「クッキーなんて送ったら、粉々になって届くんじゃ…?」と、不安になりますよね。
ご安心ください。送るお菓子の「選び方」と、ほんの少しの「梱包のコツ」さえ知っておけば、あなたの大切な贈り物は、美味しくきれいなまま相手の元へ届きます。
この記事では、レターパックで送るのに最適な「薄くて美味しいお菓子」の具体的な商品リストと、絶対に割らないための鉄壁の梱包術を分かりやすく解説します!
レターパックでお菓子を送るなら「選び方」と「梱包」が9割!
まず、レターパックには2種類あることを理解しておきましょう。
レターパックライトとプラス、どっちを選ぶべき?
| レターパックライト | レターパックプラス | |
|---|---|---|
| 料金 | 370円 | 520円 |
| 厚さ制限 | 3cm以内 | 制限なし |
| 配達方法 | 郵便受けへ投函 | 対面で手渡し |
| おすすめ用途 | 薄いお菓子、送料を抑えたい時 | 少し厚みのある箱菓子、確実に届けたい時 |
結論:薄いお菓子を送るなら、安価な「レターパックライト」で十分です。この記事では、主にライトで送れるお菓子を中心に紹介します。
【コンビニ・デパ地下】レターパックで送れる「薄くて美味しいお菓子」リスト
「じゃあ、具体的に何を送ればいいの?」という疑問にお答えします。コンビニや駅の売店、デパ地下などで手軽に買える、薄くて美味しいお菓子の代表例です。
レターパックライト(厚さ3cm以内)でも送れる鉄板お菓子
これらは箱や個包装を含めても厚さ3cm以内に収まりやすく、割れにくい構造なので特におすすめです。
- ヨックモック「シガール」
薄いクッキー生地を葉巻状に巻いた、贈答品の王様。一本ずつ個包装されており、強度もそこそこあるため、レターパックに最適です。 - ベルン「ミルフィユ」
サクサクのパイ生地をチョコレートでコーティングしたお菓子。箱が薄く、デパ地下土産の定番なので喜ばれること間違いなし。 - 資生堂パーラー「ラ・ガナシュ」
クランチチョコをチョコで包んだ一口サイズのお菓子。個包装で、箱もコンパクトなものが多く、詰め合わせやすいです。 - ゴディバ「ナポリタン」
個包装された薄い板チョコレート。高級感があり、かさばらないのでギフトにぴったり。 - 神戸風月堂「ゴーフル」
薄いせんべい生地でクリームを挟んだお菓子。軽いですが割れやすいので、後述する梱包方法が必須です。 - 各種ラングドシャクッキー
「白い恋人」に代表される、薄いクッキーでチョコを挟んだタイプのお菓子。箱が薄い商品が多いです。
レターパックプラス(厚さ制限なし)ならこれもOK!
厚さ制限のないプラスなら、選択肢はさらに広がります。
- ねんりん家「ひとくちバーム」
個包装された小さなバームクーヘン。しっとりしているので割れる心配が少ないです。 - アンリ・シャルパンティエ「フィナンシェ」「マドレーヌ」
こちらも個包装の焼き菓子。箱の厚ささえクリアすれば、比較的安全に送れます。 - キットカットなどの箱入りチョコレート
スーパーで売っているような箱入りのお菓子も、プラスなら余裕で入ります。
【絶対割らない】お菓子の種類別・鉄壁の梱包術
お菓子を選んだら、次は一番重要な梱包です。
準備するもの(100均でOK)
- 気泡緩衝材(プチプチ)
- テープ(セロハンテープ、OPPテープ)
- 緩衝材付き封筒 または 小さめのダンボール箱(お菓子に合うサイズ)
クッキー・サブレ類:最強の「箱in箱」方式
最も割れやすいクッキー類は、この方法が最強です。
- 個包装ごとプチプチで包む: まずは個々のお菓子を衝撃から守ります。
- 小さめの箱に詰める: 100均などで売っているギフトボックスなどに、お菓子を隙間なく詰めます。この時、箱の中でガタガタ動かないようにするのが最重要ポイント。
- 箱ごとプチプチで包む: 次に、お菓子が入った箱そのものをプチプチで包みます。
- レターパックに入れる: 最後に、プチプチで包んだ箱をレターパックに入れます。レターパックの内部で箱が動くようなら、新聞紙などを丸めて隙間を埋めましょう。
チョコレート類:夏場はNG?温度対策の基本
チョコレートは「割れ」よりも「溶け」が心配です。
気温が高くなる5月下旬~10月上旬ごろに、常温配送のレターパックでチョコレートを送るのは避けましょう。 どうしても送りたい場合は、クール便(ゆうパックなど)を使うのがマナーです。
意外と知らない?レターパックの正しい書き方と注意点
品名には何て書くのが正解?
レターパックの品名欄には、正直に「菓子」または「クッキー」と記入します。
「雑貨」などと偽って書くと、万が一航空搭載された際にX線検査で中身が判明し、配送が遅れたり、最悪の場合、差出人に返送されたりする可能性があります。
「われもの注意」シールは貼れる?
残念ながら、レターパックには「われもの注意」のシールを貼ることはできませんし、特別な取り扱いをしてもらうこともできません。あくまで「手紙や書類と同じ扱い」という前提です。だからこそ、ここまでに解説した「自己防衛」としての梱包が何よりも重要になります。
よくある質問
Q. 溶けやすいお菓子(グミや生キャラメル)は送れますか?
A. チョコレート同様、夏場の発送は避けるべきです。品質が変化してしまう可能性が高いです。
Q. クッキー缶はレターパックプラスに入りますか?
A. 入る可能性はありますが、おすすめしません。
レターパックプラスの封筒が閉まりさえすれば厚さは問われませんが、缶が変形(へこむ)したり、中のクッキーが割れたりするリスクは非常に高いです。クッキー缶のようなデリケートなものは、ダンボール箱に入れてゆうパックで送るのが確実です。
Q. 万が一、中身が破損していたら補償はありますか?
A. レターパックには、内容品の損害賠償(補償)はありません。
「割れやすいものを送る場合は、自己責任で」というのが基本スタンスです。だからこそ、事前の完璧な梱包が全て、と言えるでしょう。
まとめ
レターパックで大切なお菓子を無事に届けるためのポイントは、以下の3つです。
- お菓子選び: 薄くて個包装の、もともと割れにくいお菓子を選ぶ(シガール、ミルフィユなど)。
- 完璧な梱包: プチプチと箱を使い、中身が絶対に動かないように隙間なく詰める。
- 正しい発送: 品名は正直に「菓子」と書き、夏場のチョコは避ける。
これらのポイントさえ押さえれば、レターパックは遠くのあの人へ「美味しい」を届ける、安くて便利な最高のツールになります。ぜひ、心のこもったお菓子を、万全の準備で送ってあげてください。



