針と糸を使わずに布を接着できる便利なアイテム「裁縫上手」。裾上げやワッペン付け、小物作りなどで大活躍することから、多くの方に利用されています。「この裁縫上手、もしかしてダイソーでも買えるのでは?」と考えたり、「正しい使い方が知りたい」「ダイソーにある布用接着剤や手芸用ボンドで代用できないかな?」と思ったりする方もいるでしょう。この記事では、人気の「裁縫上手」がダイソーで手に入るのか、基本的な使い方、そしてダイソーで購入できる類似品や代用品について詳しく解説します。
人気の布用接着剤「裁縫上手」とは?
「裁縫上手」は、コニシ株式会社が販売している、布専用の接着剤です。手軽さと仕上がりの良さから、手芸好きの方や裁縫が苦手な方まで幅広く支持されています。
「裁縫上手」の特徴と人気の理由
- 強力な接着力: アイロンを使うことで、より強力に接着できます。もちろんアイロンなしでも接着可能です。
- 洗濯・ドライクリーニングOK: 接着後、完全に乾けば洗濯やドライクリーニングができる耐久性があります。
- 透明で仕上がりがきれい: 接着剤が乾くと透明になるため、接着箇所が目立ちにくいです。
- 細口ノズルで使いやすい: 細かい部分にも塗りやすいノズル形状になっています。
- 様々な布製品に使える: 通園・通学グッズの名前付け、ズボンやスカートの裾上げ、リボンやレースの貼り付け、布小物の製作など、幅広い用途に活用できます。
これらの特徴から、「針と糸がなくても手軽に裁縫ができる」便利なアイテムとして人気を集めています。
ダイソーで「裁縫上手」は買える?販売場所について
では、この便利な「裁縫上手」はダイソーで購入できるのでしょうか?
ダイソーでの取り扱い状況
結論から言うと、2024年現在、基本的にダイソーではコニシ株式会社の「裁縫上手」そのものは販売されていません。 ダイソーはプライベートブランド商品や、100円ショップ向けのオリジナル商品を中心に扱っているため、特定のメーカーの人気商品が常時置かれているわけではないようです。
ただし、店舗によっては仕入れ方針が異なる場合や、過去に取り扱いがあった可能性もゼロではありません。確実な情報が必要な場合は、最寄りのダイソー店舗に直接問い合わせてみるのが良いでしょう。
「裁縫上手」はどこで買える?
「裁縫上手」は、主に以下の場所で購入できます。
- 手芸用品店: ユザワヤ、トーカイなど
- ホームセンター: カインズ、コーナン、DCMカーマなど
- 大型スーパーの文具・手芸コーナー
- オンラインストア: Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング、コニシ株式会社公式オンラインショップなど
価格はサイズ(容量)や販売店によって異なりますが、小さいサイズ(17g)で500円前後から、大きいサイズ(45g、120g)で1,000円前後が相場です。
「裁縫上手」の基本的な使い方
「裁縫上手」の効果を最大限に引き出すための、基本的な使い方とコツを紹介します。使用前には必ずパッケージの説明書を確認してください。
準備するもの
- 裁縫上手
- 接着したい布製品
- アイロン、アイロン台、当て布(アイロン接着する場合)
- ヘラ(付属または別売)
- 汚れ防止のための紙やシート
塗り方のコツ
- 布の汚れを落とす: 接着したい布の汚れやホコリ、水分をきれいに取り除き、よく乾かします。
- 均一に塗る: キャップを開け、接着したい片面に接着剤を均一に塗り広げます。付属のヘラを使うと薄く均一に伸ばしやすいです。
- ポイント: 多すぎるとはみ出したり、乾きにくくなったり、硬くなったりする原因になります。少なすぎると接着力が弱まります。適量を心がけましょう。
- 塗りすぎ防止: 生地に染み込む程度を目安に、厚塗りにならないように注意します。
アイロンを使った接着方法(おすすめ)
アイロンを使うことで、より早く、より強力に接着できます。
- 接着剤を塗る: 上記の手順で接着剤を塗ります。
- 貼り合わせる: すぐに布同士を貼り合わせます。
- アイロンをかける: 当て布(綿100%など)をして、ドライ・中温(140〜160℃)で 約15〜20秒、プレスするようにアイロンをかけます。
- 注意: アイロンを滑らせるのではなく、上から体重をかけるようにプレスするのがコツです。スチームは使用しません。温度が高すぎると生地を傷める可能性があるので注意してください。
- 冷ます: アイロンをかけた後、熱が冷めるまで動かさないようにします。熱いうちに動かすと剥がれやすくなります。
自然乾燥の場合
アイロンが使えない素材や、アイロンを使いたくない場合は自然乾燥でも接着できます。
- 接着剤を塗る: 上記の手順で接着剤を塗ります。
- 貼り合わせる: すぐに布同士を貼り合わせ、手でしっかりと押さえます。
- 固定して乾燥: クリップや重しなどで固定し、約24時間そのまま置いて完全に乾燥させます。
洗濯・ドライクリーニングについて
接着部が完全に乾けば(アイロン接着後は熱が冷めれば)、洗濯やドライクリーニングが可能です。ただし、接着力が永久に持続するわけではなく、洗濯を繰り返すうちに剥がれてくる可能性はあります。剥がれてきた場合は、再度接着し直すことができます。
接着できない素材・注意点
- 接着しにくい素材: 防水・撥水加工された生地、熱に弱い生地(低温でアイロンをかける必要あり)、凹凸の大きい生地、毛足の長い生地、薄手の生地(染み出しやすい)、ポリエチレン、ポリプロピレン、シリコーン樹脂、フッ素樹脂など。
- 貴金属や高価格品への使用は避けてください。
- 接着後の硬さ: 接着部分は少し硬くなることがあります。広い面積に使うとしなやかさが失われる場合があるので注意が必要です。
- はみ出し: はみ出した接着剤は取れにくいので、塗る量や位置に注意しましょう。
- 換気: 使用中は換気を良くしてください。
ダイソーで探す!「裁縫上手」の代わりになる布用接着剤・裁縫のり
「裁縫上手」はダイソーにはありませんが、ダイソーの手芸コーナーには様々な接着剤が販売されており、中には布に使えるものもあります。代用品として使える可能性のある商品を見ていきましょう。
ダイソーの布用接着剤・関連商品
ダイソーで見かける可能性のある、布に使える接着剤や関連商品には以下のようなものがあります。(※店舗や時期によって品揃えは異なります。)
商品カテゴリ | 商品例(名称は異なる場合あり) | 特徴・用途例 | 価格帯(税込) |
---|---|---|---|
布用接着剤 | 布用接着剤、ファブリックボンド | 小物作り、ワッペン付けなど。洗濯可能なタイプもあるが、「裁縫上手」ほどの耐久性は期待できない場合も。 | 110円 |
手芸用ボンド | 手芸用ボンド、クラフトボンド | 木工用ボンドに似た白い液体。布、紙、木などに使える。乾くと透明になる。洗濯には弱い、または不向きな場合が多い。 | 110円 |
裾上げテープ | アイロン接着 裾上げテープ | アイロンで接着するテープタイプ。ズボンやスカートの裾上げ専用。 | 110円 |
グルーガン | グルースティック(手芸用など) | 熱で溶けた樹脂で接着。布にも使えるが、硬くなりやすく、洗濯には不向き。小物や装飾の接着向き。 | 110円〜 |
「裁縫上手」の代用になるか?比較と選び方
ダイソーの布用接着剤や手芸用ボンドが「裁縫上手」の完全な代用になるかは、用途と求める性能によります。
- 代用できる可能性があるケース:
- 洗濯しない小物作り(リボン、フェルト、造花などの接着)
- 一時的な仮止め
- ワッペンやアップリケの簡単な接着(洗濯頻度が低いもの)
- 裾上げ(裾上げテープを使用する場合)
- 代用が難しい・注意が必要なケース:
- 頻繁に洗濯する衣類の裾上げや補修(「裁縫上手」の方が耐久性が高い)
- 強度が必要な箇所(カバンの持ち手など)
- 柔らかい仕上がりが求められる箇所(ダイソー製品は硬くなる場合がある)
- アイロンが使えない素材への強力な接着
選び方のポイント:
- 洗濯の要否: 洗濯する予定があるなら、「洗濯OK」と明記された布用接着剤を選びましょう。それでも「裁縫上手」より耐久性が劣る可能性はあります。
- 接着強度: 強度が必要なら、やはり「裁縫上手」の方が安心感があります。ダイソー製品は、パッケージの用途説明をよく確認しましょう。
- 仕上がりの風合い: 接着後の硬さが気になる場合は、少量で試してみるのがおすすめです。
- 使いやすさ: 液体の粘度やノズルの形状なども、使いやすさに影響します。
価格の手軽さはダイソー製品の大きな魅力ですが、接着力や耐久性、仕上がりなどを重視する場合は、やはり「裁縫上手」を選ぶ方が確実と言えるでしょう。用途に応じて使い分けるのが賢明です。
Q&A|裁縫上手や布用接着剤に関するよくある質問
布用接着剤について、気になる点をまとめました。
裁縫上手で接着したものは剥がせますか?
一度強力に接着(特にアイロン接着)したものをきれいに剥がすのは難しいです。無理に剥がそうとすると生地を傷める可能性があります。接着剤の種類によっては、専用の剥がし剤がある場合もありますが、「裁縫上手」には専用の剥がし剤はありません。どうしても剥がしたい場合は、お湯につけたり、アイロンで再加熱したりすると剥がれやすくなることもありますが、自己責任で行う必要があります。
接着剤が乾くまでの時間は?
「裁縫上手」の場合、アイロンを使えば約15〜20秒のプレスで接着でき、冷めれば実用強度になります。自然乾燥の場合は約24時間かかります。ダイソーの布用接着剤や手芸用ボンドは、種類によって異なりますが、完全に乾くまでには数時間〜1日程度かかることが多いです。パッケージの指示に従ってください。
接着した部分は硬くなりますか?
はい、多くの布用接着剤は、接着部分が多少硬くなる傾向があります。「裁縫上手」も例外ではありません。塗る量が多いほど、また接着面積が広いほど硬さが目立ちやすくなります。薄く均一に塗ることを心がけましょう。ダイソーの手芸用ボンドなども、種類によっては乾燥後に硬くなることがあります。
まとめ
人気の布用接着剤「裁縫上手」は、基本的にダイソーでは販売されていません。手芸店、ホームセンター、オンラインストアなどで購入できます。使い方は、接着したい布の片面に均一に塗り、アイロン(ドライ中温)でプレスするのが最も早く強力に接着するコツです。洗濯・ドライクリーニングにも対応しています。
ダイソーには、「裁縫上手」そのものはありませんが、110円(税込)で購入できる布用接着剤、手芸用ボンドなどが販売されています。これらは、洗濯しない小物作りや仮止めなどには代用できる可能性がありますが、洗濯耐久性や接着強度、仕上がりの柔らかさなどでは「裁縫上手」に劣る場合が多いです。
頻繁に洗濯するものや、強度が必要なもの、きれいな仕上がりを求める場合は「裁縫上手」を、価格を抑えたい場合や簡単な接着にはダイソー製品を、というように用途に応じて使い分けるのがおすすめです。